仮想通貨は現物取引だけでなくFX取引(レバレッジ取引)ができます。しかし、仮想通貨の取引を始めたばかりの方にとってFX取引は難しいと感じるものです。
よくわからないままFX取引を始めると、大損してしまう可能性があります。
レバレッジ取引がどのようなものなのか理解し、取引方法を知ることで安心して仮想通貨FXを行うことができます。
今回は初心者が仮想通貨FXをする場合の注意点をメリットやデメリットから見ていきましょう。
仮想通貨のFX取引の魅力
FX取引はレバレッジ取引(証拠金取引)のことで、元金である証拠金を担保に数倍十数倍の金額の取引ができる投資方法で、外国為替で行われていました。
つまり、仮想通貨FXは仮想通貨のFX取引ということです。
リターンが大きい
仮想通貨FXは為替FXのようにレバレッジをかけて行います。レバレッジをかけることで少ない資金で大きな額の取引ができます。
国内の仮想通貨取引所ではレバレッジ倍率は2倍から25倍が多いですが、海外の仮想通貨取引所の中には100倍のレバレッジをかけられるところもあります。
例えば、50万円の証拠金でレバレッジ2倍かけて、100万円で買い注文を出すとします。そして、120万円で売り注文を出すと、20万円の利益となります。このときに仮想通貨は手元に残るわけではなく、差額を受け取る形になります。
逆に100万円持っていると仮定して100万円で売り注文を出し、その後80万円で買い注文をすると20万円の利益となります。
このように仮想通貨FXは少ない資金で大きな利益が狙えるのが仮想通貨FXです。
好きなときに取引できて利益を狙える
為替FXは平日の9時から17時までしか取引ができませんが、仮想通貨FXは24時間365日いつでも取引ができます。
そのため、忙しい学生さんやサラリーマンなどは空いてる時間でも取引ができます。
さらに仮想通貨は価格変動が激しいため短期間での取引でも利益が狙えるのです。
仮想通貨FXの注意点
大きな利益が期待できる仮想通貨FXですが、注意点もあります。
大損する可能性がある
仮想通貨FXはレバレッジをかけることで大きな利益が期待できる反面、大損してしまうリスクもあります。
例えば、証拠金10万円で10倍のレバレッジをかけて1BTC100万円を購入して、1BTC80円に下がると20万円損となってしまい、証拠金の金額よりも損失が大きくなってしまいます。
現物取引では損をしても借金が生まれることはありませんが、レバレッジ取引は大損するだけでなく、借金を抱えてしまう危険性があるということを理解しておきましょう。
強制ロスカットで損してしまうことがある
多くの仮想通貨取引所ではリスクヘッジのために「追証」や「ロスカット」を設定しています。
追証
追加証拠金のことで、元々の損失により証拠金が一定の割合を下回ったときに、支払う追加の証拠金のことです。(海外仮想通貨取引所に追証は無い事がほとんどです)
ロスカット
損失が証拠金の一定の割合を生んだときに取引を強制終了すること
ロスカットは証拠金維持率50%になると強制的に行われることが多いです。レバレッジ倍率が高ければ高いほど、ロスカットが発生しやすいです。(取引所によって異なります。)
例えば、100倍のレバレッジをかけると1%下がっただけで証拠金がなくなり強制ロスカットになってしまいます。
ロスカット後に値上がりしても、すでに取引は終了しているため、ロスカットのタイミングに注意が必要です。
手数料が高くなることがある
仮想通貨の現物取引でも手数料がかかるように仮想通貨FXでも手数料がかかります。仮想通貨FXは取引手数料の他にレバレッジ手数料(スワップとも言う)がかかります。
レバレッジ手数料はポジションを維持しつづけるために毎日かかる手数料で、保有し続ければし続けるほど手数料が高くなります。
初心者がレバレッジ取引をするときのポイント
仮想通貨取引初心者がいきなりレバレッジ取引をするのは少しハードルが高いです。しかしポイントを意識して取引を行うことで、リスクを抑えて取引を行うことができます。
①証拠金維持率を意識すること
ロスカットのリスクを抑えるには証拠金を高く維持することが大切です。
つまり証拠金維持率を意識して取引を行うことで、安心して取引ができます。さらに慣れてくれば「買い下がり」や「売り上がり」などという手法を使ってポジションを増やすことができます。
証拠金に余裕があればあるほど、自分に有利なポジションが取れるようになるため、普段から証拠金維持率を意識して取引を行いましょう。
海外仮想通貨FXは100倍、200倍というレバレッジを提供しています。
100倍200倍の資金を運用出来るという風に考える人が多いですが、逆で、100分の1、200分の1の資金でポジションが取れると考える事が大事です。
国内仮想通貨FXはレバレッジ4倍ですが、ビットコインが100万円の場合、25万円分の資金がなければ1BTC(ビットコイン)のポジションを持つ事ができません。
100万円÷4倍=25万円
海外仮想通貨FXの場合、レバレッジ100倍でビットコインが100万円の場合、1万円の資金があれば1BTC(ビットコイン)のポジションを持つ事ができます。
100万円÷100倍=1万円
次に証拠金維持率です。証拠金として25万円を入れる事が出来る人の場合
レバレッジ4倍でビットコインが100万円で0.5BTC(50万円)を買うと、12.5万円が必要になります。
証拠金維持率は25万円÷12.5万円ですから200%となります。
続いて、25万円の証拠金でレバレッジ100倍でビットコインが100万円0.5BTC(50万円)を買うと、5000円で0.5BTCのポジションを持つ事ができます。
証拠金維持率は25万円÷5000円=5000%になります。
ご覧のように、ハイレバの海外仮想通貨FX取引所の方が、証拠金維持率を高める事が可能になります。
②損切りを徹底すること
レバレッジ取引だけではありませんが、投資では「損切り」を徹底することはとても大切です。
どんなに投資の経験があっても絶対に勝てる取引はありません。
投資で負けることは仕方がないことです。
そのため、負けた場合はなるべく早く損切りをしてそのポジションから手を引きましょう。
ポジションを取る時はあらかじめ損切りの価格やタイミングを決めて置くのがおすすめです。
予想と異なる値動きがあれば、すぐに決済注文を出して、資金を温存しておきましょう。
③余剰資金で取引すること
どんなに注意をしていても損する可能性を失くすことはできません。
そのため、投資を行うときには生活に影響しない余剰資金を使うのが鉄則です。
生活に必要な資金も投資につぎ込むと、精神的負担が増えてしまうだけでなく、損切や利確の判断を間違える可能性が高くなります。
冷静に判断するためにも仮想通貨FXに使うお金は余剰資金に限定しましょう。
④ポジションの放置をしないこと
ポジションを放置したり、ポジションを持ったまま修身するなど、ポジションに目を離すような行動はやめましょう。
目を離したすきに急激な価格変動でロスカットになってしまう可能性があります。
どうしても目を離さなければ行けなくなった場合は、メール通知機能を利用したり、損切りのために指値での決済注文を入れましょう。
また、強制ロスカットが発生しないよう証拠金維持率を高くしておくのも有効です。
どちらにしてもポジションの放置は危険ということを覚えておきましょう。
初心者の仮想通貨FXでは注意点を理解することが大切
今回は仮想通貨FXでの注意点や仮想通貨FXをするときのポイントを紹介しました。
仮想通貨FXは現物取引と比べると利益を出しやすいのですが、大きな損失を生むリスクもあります。
経済的・精神的な負担にならないように、証拠金維持率に意識したり、過剰資金を利用するなど、損失を増やさないように意識してみるといいでしょう。
仮想通貨FXは投資資金よりも大きな額の損失が発生する可能性がありますので、仮想通貨FXの注意点をしっかりと理解しておくことが大切です。